現代アーティスト長谷川愛の作品がいろいろ凄い 「六本木クロッシング2016」
もちろん褒め言葉です。
六本木、森美術館の展覧会「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」に「(不)可能な子供、01:朝子とモリガの場合」を出展して、一躍注目を集めた長谷川愛さん。
2017年4月より、東京大学大学院にて特任研究員・JST ERATO 川原万有情報網プロジェクトメンバー。
そして2020年には初の共著の著作を出版されています!おめでとうございます!
20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業
RCAでスペキュラティヴ・デザインを学んだアーティスト長谷川愛が、MITメディアラボと東大で教えた授業をもとに、SDGsや倫理問題をふまえて社会変革に挑むための思索トレーニングブックとしてまとめた一冊
あれこれ説明する前に、まずはこの作品を御覧ください...!
『私はイルカを生みたい (I Wanna Deliver a Dolphin...)』
このプロジェクトは、潜在的食物不足とほぼ70億人の人口の中、これ以上人間を増やすのではなく、絶滅の危機にある種(例えばサメ、マグロ、イルカ等)を代理出産することを提案しています。
「動物の代理出産」という同様の発想から、今度は絶滅危惧種ではなく、自分が食べたいと思うものを出産するという作品も制作されています。
しかし、この作品においては人間の母親が胎内で育てた「動物」を食べることができるか?それとも、「母親の愛情がしみ込んだから」という理由で我々の食物への価値観は変わってしまうのか?
こうした人間の愛情を根底から問いかけるようなメッセージが込められているのです。
経歴
彼女は現在MIT Media lab, Design Fiction groupの研究員でもあり、
スプツニ子!さんと共同研究も行っています。
そんな彼女の経歴をざっくりまとめるとこんな感じに
IAMASにてメデイアアートとアニメーションを勉強した後、ロンドンへ。数年Haque design + research にて光をメインに使用する大型パブリック&インタラクティブアート等のR&Dの仕事に関わる。2012年、英国Royal College of Art, Design InteractionsにてMA取得卒業。現在MIT Media lab, Design Fiction groupの研究員。
IAMASはPerfumeのライブの演出でも有名なデジタルクリエーターの真鍋大度さんの出身校。時期的にも同級生の可能性も...?
話はすこし逸れましたが、長谷川さんは現在、「倫理と嫌悪の壁をどう柔らかくするか?」という課題に関心を寄せいるそうで、
『私はイルカを生みたい』のような作品を作ってはいますが、バイオアートというよりもSFに近い表現を目指しているそうです。
ちなみに、長谷川さんにとっての"SF"とは
''Sex Future'であり、
'すこしふしぎ'であり、
’Speculative Future'である
Science Fiction
とのこと。
2016年に知って以降、コンスタントにご活躍されていますね。
応援しています!
Mari Anne Art diary
こんにちは。
Mari Anne Art diaryでは、現代の最先端をいく日本人アーティスト、展覧会などを独自の視点でソフトに、わかりやすくご紹介します。
まずは終了した自分のNAVERまとめで、特に人気のあった投稿から更新していきます。
これからも世界で活躍する日本人を応援したいと思います!